損保ジャパン、顧客情報1750万件漏洩か
損害保険ジャパンは2025年6月11日、社内のシステムから最大で約1750万件の顧客情報が漏洩した可能性があると発表した。
東京商工リサーチによると、2024年に上場企業と子会社が公表した個人情報漏洩や紛失事故は189件で、21年比で4割近く増えた。
国内最大の漏洩事案は外部業者の従業員の持ち出しによる14年のベネッセコーポレーション(約3500万件)とされる。
記事
2025年6月12日付日経記事「損保ジャパン、顧客情報1750万件漏洩か 不正アクセス」によれば、
「損害保険ジャパンは11日、社内のシステムから最大で約1750万件の顧客情報が漏洩した可能性があると発表した。4月17日から21日にかけ、外部から侵入した第三者が顧客情報にアクセスできる状態になっていた。
現時点で不正に利用された事実は確認できていないという。企業への不正アクセスとしては異例の規模といえる。
外部から閲覧されたり、漏洩したりした可能性があるのは契約者の氏名や連絡先、保険の証券番号などとしている。
なかには重複している可能性があるデータも含まれるという。約727万件が氏名や連絡先など個人に関する情報だった。
損保ジャパンのデータベースと照合しなければ個人を特定できないデータは約844万件にのぼる。
損保ジャパンは不正アクセスを受け、顧客情報が流出した可能性があることを4月25日に公表していた。情報漏洩した可能性がある顧客には個別に連絡するほか、専用の窓口を設置して対応にあたっているという。
東京商工リサーチによると、2024年に上場企業と子会社が公表した個人情報漏洩や紛失事故は189件で、21年比で4割近く増えた。
国内最大の漏洩事案は外部業者の従業員の持ち出しによる14年のベネッセコーポレーション(約3500万件)とされる。」