生活レベルを下げられない後期高齢者の資産運用日記

利上げor利下げ、円安or円高、株安or株高、株式投資or債券投資、日本or海外、それが問題だ

内田日銀副総裁、植田総裁の発言を修正

2024年7月31日の日銀の金融政策決定会合後の記者会見において、植田日銀総裁は、追加利上げの可能性を示唆したのですが、
内田日銀副総裁は、8月7日の北海道函館市の講演において、当面、現行の金利水準を維持する旨の発言を行いました。


2024年8月8日付日経新聞記事「日銀が発言修正、「想定外」の市場反応に焦り 早期利上げ論の沈静化図る」によれば、以下、抜粋


「多少は下落するだろうとみていたが、あの下落幅は予測しようがない」。7月31日の追加利上げ決定後、数日間にわたった株価急落を受け、日銀関係者はこうこぼした。


決定会合当日(2024年7月31日)、日銀は本店内で「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」や政策変更について市場関係者に説明する定例の説明会を開き、金融政策を担当するエコノミストやストラテジストら約50人が集まった。


政策立案を担う企画局関係者らの説明を聞いた参加者は「(景気を熱しも冷ましもしない)中立金利へ利上げするとの見通しを明確に意識させる説明だった」と振り返る。
説明会後に「10月会合の利上げもありうる」と政策金利の見通しを引き上げた人もいた。


(株価暴落後)日銀は素早く情報発信の軌道修正へ動いた。内田副総裁は7日の講演で「当面、現在の水準で金融緩和をしっかりと続けていく」と強調した。
7月会合で公表した展望リポートは4月にあった「当面、緩和的な金融環境が継続する」という文言を外したが、講演では同様の説明を復活させた。


植田和男総裁は7月会合後の記者会見で「(政策金利の水準で)0.5%は壁として意識していない」と語った。
一方で内田副総裁は「極めて緩和的な金融環境が維持されており、経済活動をしっかり支える」として、より「ハト派」色が濃い形となった。


日銀関係者は「いまは市場に配慮した言い方しかできない」と強調した。
みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは「年内利上げの可能性を排除するものではない」と話す。


外国為替市場は円売り・ドル買いで反応した。7日の東京市場で1ドル=144円台後半で推移していた対ドルの円相場は講演開始後、一時3円以上円安・ドル高が進んだ。日経平均株価は続伸し、前日比414円(1.2%)高い3万5089円で終えた。(後略)」


(日銀の追加利上げを心配する後期高齢者のコメント)

日銀は、必ずしも、追加利上げをあきらめていないようです。
今後、米国で景気後退がハッキリすれば、日銀は、利上げどころか、利下げを検討せざるを得なくなります。
さて、どうなりますか。


(関連ブログ)
内田日銀副総裁、ハト派発言。当面、現行の金利水準を維持 - リタイア生活は外債利子で