生活レベルを下げられない後期高齢者の資産運用日記

利上げor利下げ、円安or円高、株安or株高、株式投資or債券投資、日本or海外、それが問題だ

「オルカン」 年間騰落率34%。2024年6月末時点


「オルカン」とは、2018年10月31日に設定された、三菱UFJアセットマネジメントの投資信託「eMAXIS Slim全世界株式」(オール・カントリー)のことです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)


「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」をベンチマークとしています。


マイクロソフト・アップル・エヌビディア・アマゾン・メタ・アルファベットなどの米国の企業を中心に、日本・欧州・アジアなど全世界の2700の企業に分散投資する投資信託です。


投資先は、先進国株式90%(うち、日本株式5%)、新興国株式10%と、先進国が中心となっています。
国別にみると、米国63.5%、日本5.1%、イギリス3.3%、カナダ2.6%、フランス、2.5%、スイス2.1%、インド・ドイツ・台湾各1.9%、豪1.6%が上位10か国となっています。


基準価額は、2018年10月31日の設定時に10000円でスタート。2024年6月末時点で26442円(2.64倍)であり、設定来の上昇額は16442円です。
上昇分の内訳は、投資先の株価上昇が10201円、為替要因(円安)が6323円、信託報酬が−82円です。


2024年6月末時点の騰落率は、設定来で164.4%、この1年で34.4%です。


オルカンは、先進国中心とはいえ全世界の企業2700社に分散投資しており、かつ、新NISAで毎月、積み立て方式で投資すれば時間の分散ができますので、銘柄の分散と合わせて、究極の分散投資を実現する投資信託です。かつ、信託報酬は安く設定されています。人気が出て当然と思われます。


設定来の上昇分16442円のうち6323円が為替要因であり、海外株式投資信託であるオルカンは為替の影響を大きく受けます。


すなわち、今後、円高になれば、その分、オルカンの騰落率は下がりますので、その点は注意が必要です。
ただし、2024年1~6月、日本の海外株式・ファンドの買越額は6.1兆円に達し、それ自体が円安圧力となっています。
今後、オルカンをはじめとした海外株投資は、増加傾向をたどることが予想されますので、その円安圧力は、ますます強くなると思われます。


新NISA、月1兆円の円安圧力に。貿易赤字額上回る - 後期高齢者のポートフォリオの