星野リゾート、大学1年生に内定通知。2024年10月から
日本は少子高齢化人口減少社会であり、新卒者は年々減少しますので、企業にとっては、新卒採用難の時代です。
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しかも、採用した新卒の離職率は高く、「宿泊・飲食サービス業」の場合は、3年以内に57%が離職しています。
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人手不足は常態化しており、より高収入を得るために転職することが当たり前の時代になろうとしています。
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記事
2024年10月16日付日経新聞記事「星野リゾート、大学1年生にも内定 早期採用で人材確保」によれば、
「星野リゾート(長野県軽井沢町)は10月から大学の学年に関係なく入社試験を受けられるようにする。大学1、2年生にも内定を出す。
観光業界では慢性的な人手不足が続いており、早期の採用活動で優秀な人材の獲得を目指す。
星野リゾートは通年で採用活動を実施している。学生は内々定から半年以内に内定を受諾するかどうか決める。卒業から12カ月以内に入社すればよく、入社時期も2月と4月、6月、10月の年4回から選べる。
1、2年生の時に同社への就職を決めた場合、実際に入社するまで期間が長くなるため、セミナーやインターン、宿泊施設訪問といった企業理解を深めるプログラムを用意する。就職先が早く決まれば、3、4年生の間に海外留学に行きやすくなるなど学生にもメリットがあるとみている。
星野佳路代表は「学生が自分のペースで就職活動を進められるようにしたい。優秀な人にきてほしい」と話す。3月に内々定から内定受諾までの期間を半年に延ばしたことで、内定受諾後の辞退は8割減少したという。26年の新卒採用は25年より約100人多い800人前後を計画している。
ファーストリテイリングも大学1、2年生が採用試験を受けられるようにしているが、大手企業では珍しい。政府は採用活動について3月に広報を解禁し、6月に面接を解禁するスケジュールを定めているが、採用活動を早期化する企業が相次ぎ、ルールは形骸化している。
星野リゾートは25年1月、基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせて平均5.5%(24年1月は8.1%)の賃上げを実施する。新卒の初任給は24年に引き上げ、大卒は11.7%増の24万円になった。
星野代表は「一定のインフレが続いており、労働力不足のなかで賃上げに取り組まなければならない時期だ」と語る。」