DIE WITH ZEROの資産運用日記

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第一生命、金利上昇で1400億円の債券売却損、2024年度上半期

第一生命の国内債券の含み損は、金利上昇を受け増加傾向にあり、昨年(2024年)9月末の含み損は1兆円を超える規模に膨らんだ。


同社は、2024年度上半期(24年4ー9月)において、主に20-40年の日本国債約5000億円を入れ替え、約1400億円の売却損を計上した。


記事
2025年1月6日付Bloomberg記事「第一生命社長、金利高見据え国債入れ替え進める-30年債は2.5%上限」によれば、


「第一生命保険は国内金利の上昇を見据え、運用資産における日本国債の入れ替えを来期(2026年3月期)も進める方針だ。隅野俊亮社長がブルームバーグとのインタビューで述べた。


  金利上昇に伴い、第一生命はポートフォリオ改善などを目的に国内債券の入れ替えを加速させている。今上期(24年4ー9月)には主に20-40年の日本国債約5000億円を入れ替え、約1400億円の売却損を計上した。


  隅野氏は上期に入れ替えが集中したとし、下期は少し抑制的になると説明。来期以降については「損益への影響に留意しながら適切な入れ替えオペレーションを進めていく」と述べた。


  第一生命を含めた国内大手生保4社の運用資産の大半を占める国内債券の含み損は、金利上昇を受け増加傾向にある。
昨年9月末の4社合計額は4兆4294億円と3月末から2倍超に拡大。第一生命の含み損も1兆円を超える規模に膨らんだ。
含み損は運用資産の配分でリスクを取りにくくする原因にもなり、金利上昇に合わせて各社はポートフォリオの改善を進めている。


  隅野氏は足元の日本経済は回復基調を維持しているとして日本銀行が今月にも追加利上げを行うとみている。ただ、長期的な日本経済を考えると「インフレ率が2%を維持できるか少し疑問視している」とも言及。
今年の金利動向は上昇を見込むが、主要な投資対象とする30年債で2.5%、10年債では1.5%程度が上限との見通しを示した。(後略)」


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