DIE WITH ZEROの資産運用日記

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賃上げ、実質賃金プラス転換へ道険し

DIE WITH ZERO

2025年春季労使交渉では高い水準の妥結が相次いだ。24年も高水準の賃上げを実現したが、物価上昇に賃上げが追いつかず実質賃金はマイナスだった。


24年9月末時点の東証プライム上場企業約1千社の手元資金は110兆円を超えており、25年3月期の純利益も過去最高を更新する見通し。全体としてみれば大企業の賃上げ余力は大きい。


主要国でみても日本の賃上げ率は見劣りする。米コーン・フェリーの予測でも、25年の日本の賃金上昇率は平均3.5%で、主要国でイタリアと並ぶ最低水準となっている。


記事

2025年3月13日付日経記事「賃上げ、実質賃金プラス転換へ道険し 生産性向上に課題」によれば、

「2025年春季労使交渉では高い水準の妥結が相次いだ。24年も高水準の賃上げを実現したが、物価上昇に賃上げが追いつかず実質賃金はマイナスだった。

足元でも食品など物価高に歯止めがかからず、プラス転換への道のりは険しい。賃上げ持続には生産性の改善も欠かせない。


25年春の労使交渉で、大手企業では連合が目標に掲げる「5%以上」の賃上げが続出した。中小を含む全体の賃上げ率は前年の平均5.33%から4.92%へと4年ぶりに低下する見通しだ。日本経済研究センターが主要エコノミストの予測を集計した。



金属労協の12日の集計では主要製造業のうち、満額回答(満額以上の回答含む)した企業の比率も24年の8割超から6割に低下した。


賃上げが物価上昇分を上回るかは予断を許さない。

1月の消費者物価指数(生鮮食品を除く総合)は、前年同月比で3.2%上昇し、3カ月連続で伸び率が拡大した。生鮮食品を含めた伸び率は2年ぶりに4%台になった。


24年は33年ぶりの5%超の賃上げが実現したにもかかわらず、実質賃金は24年まで3年連続マイナス。25年1月も前年同月比で1.8%減った。


今後、政府のガソリン補助金の縮小などでエネルギー価格の上昇も予想される。米トランプ政権の関税政策などで世界的なインフレ懸念も強まる。


日銀は1月、25年度の消費者物価指数(生鮮食品除く)の上昇率の見通しを24年10月時点の予測より0.5ポイント高い2.4%に引き上げ、「上振れリスクの方が大きい」と分析した。

5%程度の賃上げでは物価上昇を補えず、従業員の生活保障のためにさらなる賃上げや手当の支給が必要になる可能性もある。


24年9月末時点の東証プライム上場企業約1千社の手元資金は110兆円を超えており、25年3月期の純利益も過去最高を更新する見通し。全体としてみれば大企業の賃上げ余力は大きい。


ただ労組が1万7千円のベア要求で足並みをそろえた電機大手でも、日立製作所などが満額で回答する一方、業績低迷が続くシャープが1万2千円の回答にとどまった。大手ですら業績による賃上げ格差が拡大。体力に乏しい中小企業では一層賃上げのハードルは高まる。


主要国でみても日本の賃上げ率は見劣りする。

米コーン・フェリーの予測でも、25年の日本の賃金上昇率は平均3.5%で、主要国でイタリアと並ぶ最低水準となっている。


経済協力開発機構(OECD)によれば、23年の平均賃金(購買力平価ベース)は約4万7千ドルで主要7カ国(G7)中最低。米国の6割、ドイツの7割の水準で、OECD加盟の34カ国中25位だった。


デフレの長期化で30年にわたり賃上げが停滞するなか「安いニッポン」が定着した。賃上げの勢いが鈍れば、海外との賃金格差がさらに開きかねない。(後略)」


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